2022年によく聴いたアルバム【1〜3月】

レビュー

2022年1〜3月によく聴いたお気に入りアルバム10選。

自分の備忘録も兼ねて紹介します。

『The Overload』Yard Act

イギリス・リーズ出身のポストパンクバンド、Yard Actのデビューアルバム。

近年盛り上がっているポストパンクブーム、そろそろ飽きるかな…?と思ってたら、全然そんなことありませんでした。早口で捲し立てるけど程よい脱力感があり。踊りたくなるくらいキャッチーだけど、英国らしいシニカルさもあり!

トーキングヘッズやフランツ・フェルディナンドっぽさも聴こえてきますね。1曲1曲はミニマムな印象なんですが、11曲が37分に凝縮されてとても密度の濃いアルバムに仕上がっています。

『Ants From Up There』Black Country,New Road

昨年1stをリリースしたばかり。サウスロンドン発の男女混合バンド、Black Country,New Roadの2ndアルバム。

1stから随分雰囲気が変わりましたね。ポップ、フォーク、カントリーなどが彩られて、温かくリラックスしたオーケストラが奏でられています。

そんな雰囲気のなかでもポストパンク的な緊張感を保っているのがアイザックの歌なんですよね… リリース直前に飛び込んできた、アイザック脱退のニュース。バンドの新しい方向性が見えてきたからこそ残念です…

『Caroline』Caroline

ロンドンの8人組即興楽団、Carolineのデビューアルバム。さまざまなジャンルを取り入れた音響派です。

静かに流れる音像と共に、風や波の音までもが聴こえてきそう。誰もいないかと思えば遠くから歌声が響いてきたり、時おり建物が崩れ落ちるかのような衝撃音が鳴っては、また静かに再建設されていく。

ジャケットも含めて印象的で、いつまでも余韻が残ります。

『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』Big Thief

ブルックリン出身のインディーロックバンド、ビッグ・シーフの5枚目アルバム。2枚組・全20曲というボリュームですが、その長さを全く感じさせません。

伝統と新しさがみごとに調和していて、素朴で優しい聴き心地でありながらも、神秘的な感覚に研ぎ澄まされていくようです。キッチンでもベッドルームでも、晴れの日でも雨の日でも寄り添ってくれる。時間に追われる日々を忘れさせてくれます。10年後も20年後も、長く聴き続けていきたい音楽です。

『The Fantasy Life of Poetry & Crime』Peter Doherty・Frédéric Lo 

ピート・ドハーティの最新作はフレデリック・ロウ(フランスのミュージシャン、プロデューサー、シンガーソングライター)との共作。

リバティーンズ時代のスリム体型から激変し、ふくよかになった現在のピート。ロックスターの面影が無くなってしまったね…と若干ショックを受けながら聴いてみると…

むしろ健康的で、なんだかホッとしました(笑)

ドラッグが抜けた生活(!)と、クラシック・インディーポップから影響を受けたという今作。詩的でノスタルジーな音楽に、フランスの風景が浮かんでくるよう。

今年のサマソニにリバティーンズが来日することが決まりましたが、逆にリバティーンズで歌う姿が想像できなくなっちゃったり…

『WHO CARES?』Rex Orange County

イギリス出身のポップシンガー、Rex Orange Countyの最新作。全英アルバムチャートで初の1位を獲得しました!

相変わらず一曲目から心を掴んできます。今っぽいのにどこか懐かしさもあるこのポップセンスは、前作『Pony』からさらに磨きがかかっています。言葉のリズムも良いし、繰り返しのフレーズでもちょっぴりニュアンスを変えてみたり。こういう茶目っ気が愛くるしいんですよね。

春を再現したようなオーケストラもアクセントになっていて、ずーっと聴いていられる心地いいアルバムです。

『Oochya!』Stereophonics

ステレオフォニックス12枚目のアルバム。

いつものステレオフォニックスとも言えるし、ステレオフォニックスらしさが詰まったアルバムとも言える。

25年間ずっと変わらないロックンロールを鳴らしていて、正直新曲を聴いても新鮮さを感じることはあまりないんですが、“あの頃の風景や感情”に包まれるような、胸がギューってなる感覚はひと回りずつ育っていて。だからこそ長く、大切に聴けるバンドなんだなって思います。

『Oocha(ウーチャ)』は「さぁやろうぜ!」という掛け声のようなものだそう。特に意味はないけど、前向きさが伝わってくる響きです。

『World I Understand』The Sherlocks

2017年にデビューしたイギリスのロックバンド、The Sherlocksの3rdアルバム。

1st、2ndはあまり印象に残らない曲もあったので、あまり期待せずとりあえず聴いておくか〜くらいの気持ちで聴いてみたら…

め、めちゃくちゃ進化してる…!!

サウンドに厚みが増して、高揚感もあって。これぞスタジアムロック!メロディにもしっかり心を掴まされました。1曲1曲にちゃんと個性もあります。次はどんな曲が来るんだろう!?って、早く次の曲が聴きたくなるくらい勢いのあるアルバムです。

『Love Sux』Avril Lavigne

デビュー20周年の節目にリリースされたアヴリル・ラヴィーンの7枚目アルバム。

実は、最近になってやっとアヴリルを聴き始めたんですが…これ、1stじゃないの?!て勘違いしそうになるくらい、圧倒的にカッコいい!!10代の頃は刺さらなかったのに、今になってめちゃくちゃアヴリルが刺さってる自分にビックリしてます…!(青春が遅れてやってきたにも程がある。)

トラヴィス・バーカーによるプロデュースも効果絶大ですね。アヴリルの影響を受けた若い世代がポップパンク・リバイバルを巻き起こしてるのかと思ってら、アヴリル本人がこうしてシーンど真ん中に戻ってくるの!2022年、象徴的な年になりましたね!

『mainstream sellout』Machine Gun Kelly

マシン・ガン・ケリーのポップパンクアルバム第二弾!2020年にリリースした前作『Ticket to My Downfall』に引き続き、全米チャート1位を獲得!

とにかくアツい!2022年に『エモガール』って歌うなんて誰が想像してた?!WILLOWのようにZ世代とコラボすることで、ただ回帰するんじゃなく更新させるんだという気概を感じます。

ラストを飾る『twin flame』のギターもめちゃくちゃエモーショナルで、いつかこのブームも下火になるときが来るとは思うけど、キッズたちに憧れを与えたとすれば必ずまた再会できるんだって確信が持てます。

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